会社を売る際にできる限り高く売るには、それなりに事前準備が必要です。
もちろん財務面や業績面を良くしておくことは重要ですが、中でも自分の会社のノウハウや資産が相手の会社(以下 買収者)でも活かせること(シナジー効果)を説明できることも重要です。
買収者がある程度特定できたら、その会社のことを調べ、先方が取り扱っている商材や物流体制、今どのようなことに興味があるのか、どの分野への進出をしたがっているのかなどを把握し、それに合わせられる自社のポイントを探していきます。
先方が気付いていないポイントなどが出てくれば売却額の上積みが期待できます。
今回はそのポイントのヒントとなるチェック項目を少し紹介したいと思います。
(ノウハウの視点)
- 新商品の開発に関する特定分野の情報収集や開発能力、開発期間で買収者に売り込める部分がないか?
- 買収者側でも使える特定の顧客層と深い関わりを作れる営業方法や管理方法がないか?
- 買収者が取扱っている商材で自社の技術で機能を減らすことで低価格にできる商材はないか?
- あるいは短納期対応力を高められるものはないか?
- さらに小口対応や別注品対応できるものがないか?
(自社資産の視点)
- 買収者側でも使える低価格を実現できる設備力がないか?
- 買収者の物流機能をさらに効率的にできるような物流体制はないか?
- 買収者が直接取引するのが難しい会社を取引先リストとして持っていないか?
- 買収者の取扱っている商材を拡販できる特定の顧客リストを持っていないか?
これらのポイントのヒントはほんの数例です。 このようなポイント探しも経験豊富なM&Aアドバイザーに相談することでヒントを見つけやすくなると思います。

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