会社を経営していると、ふと「自分の会社って売るとしたらいくらで売れるんだろう?」と考えることはありませんか?
売却額は「企業価値評価ガイドライン」に従って算定することができますが、専門性が高く、会社経営の傍らで習得するのはなかなか難しいものです。
そこで、かなり簡便的に算出できる算定方法を今回ご紹介します。
簡便的に算出できますが、中小企業のM&A実務では多く使われており、参考的指標として使用するのには試してみる価値があると思います。
② 年買法
(算定式)
①マルチプルは簡単にいうと類似業種の上場会社の株価に関連させて、同じ業種の会社の株式価値を算出する方法です。
{(営業利益+減価償却費)× 5~10倍 ※1 } - 有利子負債 = オーナー経営者の売却額
※1
運輸業:10倍、ソフトウエア:10倍、人材派遣:10倍、建設業:5倍、介護事業:5倍、アパレル:5倍、その他:7倍
② 年買法はこれまで会社に累積している純資産に最近の事業利益の数年分を加算する方法です。
(純資産+資産の含み損益※2)+営業利益×3~5 = オーナー経営者の売却額
※2土地の含み益や有価証券の含み損益など
上記はいずれも超簡便的な方法であり、あくまでも参考として使用する程度にとどめて下さい。
実際の売却額は、採用している会計処理方法や、将来予測、シナジー効果、買い手のニーズによって大きく変わる可能性があります。 理論的で詳細な評価については、いろいろなアプローチがありますので、興味がある方は専門家へ相談することをお勧めします。

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